タンポポそれぞれの生存戦略

野原や道端、アスファルトのすき間など、いろいろなところで見かけるタンポポ。
その可愛く黄色い花を見ると、明るい気持ちになりますね。

現在日本で見られるのは、日本に昔からある「ニホンタンポポ」と外来種の「セイヨウタンポポ」。
約8割がセイヨウタンポポ(もしくはその交雑種)と言われています。
この両者、見た目は似ていますが性質はかなり違うようです。

春に咲くイメージがあるタンポポですが、春にだけ咲くのはニホンタンポポ。
湿った草地で群れて咲き、昆虫の受粉によりタネ(綿毛)を作ります。

一方のセイヨウタンポポは、都市部の乾燥した土が大好き。
年間を通じて何度も咲き、受粉せずに自分だけでタネを作る能力を持っています。
しかもそのタネは、ニホンタンポポより小さく軽いので、ずっと遠くまで飛んでいきます。

一年中休むことなく、都会で勢力を伸ばし続けるセイヨウタンポポ。
それに対して、夏の間は地上の葉を枯らし、じっくりとエネルギーを蓄えるニホンタンポポ。

確かに多くの植物が葉を繁らせて大きく育つ夏は、背の高い植物の陰になって、十分に光合成ができない可能性があります。
しかも、葉があると水分はどんどん失われます。
この期間をたくましく生きのびるために、ニホンタンポポは休眠するのですね。

同じタンポポですが、種類それぞれの特徴をいかして住み分け、生存戦略を展開しているのが興味深いですね。

さて、今日はこちらのフレームをご紹介します。
新しい年度を迎え、メガネも新しくして気分をリフレッシュしませんか? <花音>

投稿者:シミズメガネオフィス

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