「レインツリーの国」

読書の秋。
その秋もすっかり深まり、冬の気配を感じるこの頃ですね。
今日は、補聴器が登場する小説をご紹介します。
 有川浩 著『レインツリーの国』新潮文庫

読書感想ブログのサイトで知り合った男女のラブストーリー。
難聴のために他人と接することが苦手な、サイト管理人のひとみ。
聴力に問題はないけれど、他の悩みを持つ伸。
ふたりは出会い、さまざまな出来事に傷ついたり怒ったり悩んだり。
その中でひとみが次第に心を開き、自信を取り戻していくというお話です。

私たちの誰もが何かしら抱えている、悩みやコンプレックス。
傷つくのが辛いのは皆同じ、心を閉ざしたくなるもの。
<自分はそれにどう向き合い、受け入れるのか>
<そばにいる人はどのように寄り添うのか><優しさと同情の違いは>
<どんなふうに見守るのか><いつ、どこまで踏み込むのか>・・・
考えさせられることが沢山ありました。

人と人をつなぐ言葉は、時に重く苦しく、時に温かく優しい。
何度も心折れそうになりながら、なお向き合おうとする二人。
シリアスなテーマを含みつつも、温かくて幸せな気分になれる一冊です。

さて、デジタル機器の1つでもある補聴器は、昨今めざましく進化しています。
補聴器について、こちらもぜひ、ご覧ください。<花音>

投稿者:シミズメガネオフィス

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