13世紀頃の西欧諸国でのことです。
11世紀~13世紀頃は学問・建築・修道院など、多岐にわたってキリスト教文化が咲き誇ったといえる時代です。
当時眼鏡を必要とした人イコール(当たり前ですが)文字の読める人で、大変なエリートでした。
中世後期の15世紀頃でも、聖職者以外に読み書きできる人は少なかったそうですから、13世紀で読み書きができる人は相当かぎられてくるのではないでしょうか?
「年をとって近くのものが見づらくなるのは神の与えた苦痛だから、じっと耐えるべきだ」という考え方が社会にあり、それを妨げる機械類は「悪魔の仕業」と信じられ、民衆はレンズを悪魔の道具とみなしていたそうです。14~15世紀のイングランドの平均寿命が25歳というデータから、仮に同じような寿命だと考えれば老眼に困ることはほとんどなかったんでしょうね。キリスト教文化の絶頂期ですから、このような言い回しも当時では当たり前だったのでしょう。
過去の人たちが、現代の日本のメガネの装用率を見たら、「ここは悪魔の国か!?」と言うのでしょうか?
ちょっとした、メガネの雑学でした。<田中>
投稿者:staff-abiko